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JENSENの新しい機械の稼働開始を喜ぶ現場責任者のシュテフェン・ドライヤー氏(右)と地域セールスマネージャーのアンドレアス・キルヒホーフ氏(左)。

成功事例紹介:ドイツCWSヘルスケア社の新工場 JENSENマシンで最高の生産環境を創出

環境保護と資源の有効活用はヘルスケア分野でもますます重要となり、水、エネルギー使用量を削減し有効活用が求められています。弊社顧客のドイツCWS社では、長年「Think Circular」をモットーに省資源、持続可能な取り組みをし、循環型ビジネスモデルにしっかりと定着させています。資源不足と気候変動という世界的な課題を克服し、影響を軽減できるのは循環型経済だけだからです。だからこそ「Think Circular」というモットーが最新工場設立の基礎となったのです。

JENSENと連携した目的:投入から受け入れまでを完全自動化

ユニフォームをはじめとして、リネンサプライ製品全般にわたり高信頼のリネンを、病院、福祉施設、消防署などに供給するCWS Healthcare社では、このたびドイツ国内既存5工場に加え、新たに工場を設立しました。

新工場は、ザクセン、ザクセン=アンハルト、ベルリン、ブランデンブルクの各州をカバーしています。「新工場のおかげでお客様との距離がさらに近くなり、地域サポートを強化できるだけでなく、CO2排出量のさらなる削減も実現しました」と工場長のドライヤー氏は語ります。

新工場の高い要件を満たすため、投入から後処理までを完全自動化することがJENSENと提携した目的でした。セールスマネージャーのキルヒホーフ氏は次のように述べています。「当社にとって最大の課題は、工場を迅速に立ち上げるためにサプライチェーンを互いに調整させることでした。コンサルティングからコミッショニングに至るまで全てがスムーズに流れるように、JENSENチームと密に連絡を取り合いました。また2022年5月、本格的に稼働を開始する直前にランドリースタッフ全員に対してJENSENの新機械の研修を実施し、全員が万全の体制でスタートできるように準備しました。」


医療分野におけるあらゆる衛生要件に対応

新たに誕生した殺菌洗濯処理用ランドリーは、病原菌の拡散を防ぐため、衛生基準RAL 992/1-4に準じた認証を取得しています。このランドリーでは、清潔な洗濯物と汚れた洗濯物を処理するエリアが構造的に分離されており、作業員ゲートやコンテナゲートも備えています。「構造的分離とRALに基づく認証により、このランドリーは医療分野の衛生要件をすべて満たしています」と、Cleanrooms & Healthcare地域統括責任者のシャド氏は説明します。

 

病院・介護施設利用者の洗濯向けに生まれたJENSENの新型連続洗濯機「Senking Universal P36」は、エネルギーと水を内部で回収する柔軟性の高いバッチ洗濯機で、すべて槽交換方式、つまりスタンディングバス方式で洗濯します。工程制御では、認証された洗濯工程が事前設定されており自動的に適用されます。このようにして、各バッチはそれぞれ専用の槽内に留まり、プログラムに応じて個別の洗剤量、水温、槽レベルで処理されます。二重配管によって一貫して青と白に分離されており、最大限の柔軟性と最適な水回収を保証します。排出された水は、モジュール式大型タンクEcoTankに一時貯蔵され、ほぼ100%再利用されます。この際、FlexRinseプロセスにより真水の使用量がさらに削減され、ここでも同様に「Think Circular」に従って循環を念頭においたモットーが反映されています。処理水を最適に回収することで、最高の洗浄効果を得ると同時に、省エネ・省資源を実現することができるのです。 

 

特許を取得した新たなUVCleanシステムは、CWSブレーナ工場の設備にも搭載されており、化学薬品を使わずにダブルドラム内で細菌が繁殖するのを自動的に防止します。これは、病原菌や細菌を除去するための最も自然で環境に優しく、かつ最も効率的な方法です。さらに化学薬品による方法とは異なり、細菌が紫外線に対して耐性を得ることはあり得ません。

 

JENSENの新しい高性能遠心分離機Z1200 Plusは、迅速な脱水を安全に実現します。特許取得済みのダンピングシステムは、アンバランスな動作を最適化し、短いサイクルタイムでも非常に高いG因子を達成することで、生産性を向上させることができます。エアクッションのスプリングによって、ドラムとベースフレームが切り離されているため、基礎にかかる動的負荷を極めて小さく抑えることができます。低回転数域で稼働する場合、4つの取り外し可能なフリクションダンパーがドラムユニットを自動的に固定し、振動を緩和します。低回転数の範囲外ではダンパーが開き、ドラムユニットとベースフレームが再び完全に分離されます。この特許取得済みのシステムは、リネンの再割り当てを減らし、あらかじめ設定されたサイクルタイムを守って、非常に低い残留水分値を実現します。

 

その後、JENSENのバッチ搬送回転式乾燥機DT 60で、優しく効果的に乾燥されます。赤外線コントロール「InfraCare」によって、乾燥工程がさらに最適化されました。その結果、洗濯物の種類によっては、乾燥時間を短縮することによって、コスト削減と、生産性向上を実現することができます。乾燥排気の温度や含水率に基づく他のシステムとの大きな相違点は、ロットの実際の生地温度を乾燥機のセンサーによって恒久的に測定するという点です。この温度は、例えば電源供給の非常に正確な調整や乾燥サイクルにおける特定の段階の定義など、極めて信頼性の高い制御工程を可能にする起点となります。それぞれのパラメーターは、洗濯物の種類に応じて個別にプログラミングすることができます。InfraCareは、バッチサイズの変化や洗濯物種類で異なる残留湿気も考慮し、それに応じて乾燥工程を調整することができます。

 

特殊な洗濯物を個別に処理するために、自立型JENSENバリア式洗濯機JBWと、自立型JENSEN回転式乾燥機JTDも導入されました。 

 

衣類処理、仕分け用に新たにMetriconコンベアシステムも採用されています。JENSEN Butterfly Fox AFは、750本のLobsterシステムハンガーを使用して、置く、折りたたむ、仕分ける、積み重ねるなど、すべての作業工程を全自動で行います。このようにして、衣類の生産は一貫して高い生産性を保ちながら、高度に自動化された方法で行われます。


最高の労働環境を提供する最先端工場

「ブレーナで最先端の工場を運営できることを嬉しく思います。成長市場とされるヘルスケア分野に投資することにより、市場の状況に対応し、従業員にとっても最高の労働条件を備えた拠点を実現することができました。当社では、最新技術とそれに対応する建設的手段を採用することでお客様のご要望に応えてまいります」とCleanrooms & Healthcare地域統括責任者のシャド氏。

ブレーナに新たなヘルスケア向けリネン工場が完成したことにより、2022年には35名の新規雇用を予定しています。さらに、これ以上の雇用が必要になるだろうと工場長は確信しています。「殺菌効果のあるリネンサプライサービスへの需要は高まっており、今後も従来と同じ品質を提供できるようにするため、さらに従業員を募集することになるでしょう。JENSENの高効率な機械設備は、当社の目標達成に大きく貢献しています。私たちはこのパートナーシップが成功したことを非常に喜ばしく思っています。」

CWSグループは、衛生から防護服に至るまで、業務用サービス全般を提供しており、衛生、防火、作業着、健康・医療、汚れ防止マット、クリーンルームという6つのサービス分野で活躍しています。15カ国に約11,000人の従業員を擁するCWSは、総合的かつ持続可能性のあるソリューションを提供しています。 

 

JENSEN搬送乾燥機DT 60搬入の様子
ブレーナ新工場の中心となった新しいJENSEN連続洗濯機Senking Universal P36

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