技術的記事
リネンサプライ業界では、手作業をできる限り自動化しPPOHを高めるソリューションが長年求められてきました。30年前に初めて、リネンを完全自動投入しようとした試みが、Vikingセパレーター第1世代の開発につながりました。品物を完全自動で1点1点分離することが、全自動投入への第一歩となります。
30年後の現在も、いまだ、濡れた大型リネンを完全自動投入するまでは実現してはいませんが、90年代Viking分離機を導入した結果は非常に目覚ましく、Vikingの登場によってその後、数十年のセパレーターの未来が方向づけられたとも言えます。そして現在、JENSEN-GROUPは、Viking 2000 Automaticを導入し、更に一段階、自動化のレベルを高めています。モデルとオプションによりますが、Vikingセパレーターは、仕上げ工程に到着した病院シーツを1時間あたり最大2,200枚の処理が可能です。
労力半分で2倍の処理
セパレーター単体でも高生産が可能ですが、更に、セパレーターとフィーダーの間にコンベアを設置することで機械性能を十分に発揮されます。供給コンベアの使用で、投入者の手元には常に投入すべきリネンがある状態となり、途切れなく一定のペースで投入可能となります。1枚ずつ分離された状態で供給されることで、素早く簡単にピックアップしフィーダーへ投入できます。このように、手作業でトロリーからシーツを引っ張り出す重労働に比べ、投入者・時間当たりの処理能力は倍増します。
記録的な生産能力
ジェンセンExpress投入ステーションを採用している世界各国のランドリーでは、コーナーレス投入により、病院用シーツで投入者・時間当たり400~600枚に達したことが報告されています。これはViking 2000 Automaticセパレーターで1枚ずつ分離されたリネンが継続的に供給されていなければ実現できない速さです。オペレーター4人による2レーンの運用では、病院シーツのピーク処理能力が1時間あたり2,400枚となります。
これは世界記録です。
高さを活用し効率的に分離
Vikingセパレーターの高性能の理由の1つに機械の高さがあります。ピッカーがシーツを供給コンベアにドロップする前に高さ2,050 mmまで持ち上げることができます。重力と機械的作用の組み合わせで効率的に分離が可能となり、キングサイズなど大型シーツでも素早く効率的な分離が実現します。
Turnus 最新のセパレーター
Vikingセパレーターの代替品として、JENSENはタオルや衣類など、大型、小型の品物を分離できるTurnusセパレーターを導入しました。Turnusは、コンベアへの供給前に品物を優しく分離する分離ホイールによって動作します。
世界各国のランドリーで、TurnusとVikingが併用されています。Vikingの前にTurnusを使用することで、Vikingの総処理能力が最適化されるため、コンベア経由での2つのアイロナーラインへの自動供給を1台の分離機だけで担えるようになります。
フィーダーを高速モデルに交換をお考えの場合は、ぜひVikingまたはTurnus分離機をご検討ください。仕上げ工程の記録的な生産能力に驚かれると思います。
Viking 2000 Automatic分離機によりフィーディングステーションで非常に高い生産能力が実現します
新しいTurnus分離機はタオルや衣類と合わせて大型および小型の品物を分離します