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ドイツのリネンサプライヤーHeinzelmännchen Wäscheservice und Hausdienstleistungsgesellschaft社は、インクルージョンを推進する企業として、重要な社会的課題に真摯に取り組んでいます。重度の障がいを持つ従業員を採用し、社会に平等に参加できる環境を整えています。
機械設備の新たな拡張もこの多様性を支援するためのものです。JENSENの連続洗濯機Senking Universal P50-14 FlexRinseは、ほぼ全ての最新オプションを搭載し、完璧な洗い上り品質を実現します。
会社を設立する者は、誰もが市場で成功し、発展の努力を惜しまず、事業存続するという目標を持っています。リネンサプライヤーのHeinzelmännchen社も同様です。同社社長が求めるものは、顧客満足や、清潔なリネンをお届けすることだけではありません。「当社は、重度障がい者を雇用し収益を生み出し、その収益により、さらに障がい者雇用を促進し、安定的なものとすることで、社会的・政治的重要課題に取り組んでいます。人を最も大切にしています。多様性を尊重する。それが当社の企業文化です。」
発展の一歩先を行く
25年前の1996年、障がい者支援団体BWMKのインクルージョンを促進する子会社として「Heinzelmännchen Wäscheservice und Hausdienstleistungs-gesellschaft mbH」が設立されました。同社の目的は、労働市場においてほとんど、あるいは全く機会のない障がい者に雇用を提供し、平等参加の基盤となる条件を整えることにありました。
「当社はインクルージョン企業ですが、インクルージョン企業となるには、従業員の30~50%が重度の障がい者でなければなりません」と、オペレーション担当マネージャーのブラッシュ氏が説明します。「ここでは、障がいの有る無しに関わらず、従業員たちはお互いに助け合いながら仕事をしています。」
同社の努力は、社会全体の発展の一歩先を行くものでした。今日、障がい者の平等な権利と社会参加は、社会の中心的な課題となっています。同社で働く110人の従業員のうち約50%が重度障がい者です。彼らは、ランドリー処理から輸送、現場でのサービスに至るまで、信頼できるオールラウンドサービスを提供するために責任をもって従事し、きめ細やかなラサービスを提供しています。
リネンサプライ工場の成長
同社は順調に成長し、現在では医療・福祉企業向けリネンサプライを専門としています。2007年には、顧客増加と大型委託契約への対応、サービス向上を目的として、ランドリー工場を新築し事業を拡大しました。以来、15以上の病院、30以上のリハビリテーション病院、70件以上の社会福祉・介護施設が、同社のサービスと取り組みを信頼してきました。
ベルク社長と業務担当マネージャーのブラッシュ氏は、企業が健全に成長していくことを非常に重要であると捉えています。
「当社では、最高の品質基準で、個々のお客様の要件やご要望を満たすことを目指しています。」
機械の増設や工程の効率化などを常に行ってきた結果、現在では1日約20トンのリネンを処理しています。そしてこれからは、すべてのオプションを搭載したJENSEN連続洗濯機Senking Universalが、絶対的な付加価値を携えてチームの一員として加わることになります。
あらゆる経験に基づく新モデル
JENSEN連続洗濯機には、オーダーメイド製品として様々な用途に対応できるように専用オプションが用意されています。JENSENセールスマネージャーのヴェア氏は、社長と業務担当マネージャーと共に、Heinzelmännchen社の作業に適した連続洗濯設備を構築しました。JENSENを選んだ理由について同社の社長は次のように話しています。「創業以来、JENSENの設備とサービスには非常に満足しており、弊社はJENSENあっての事業だと感じています。」
JENSENは、品質に対するあらゆる要求に応えるため革新的なオプションを開発してきましたが、Heinzelmännchenが導入した機械では、これらオプションが一台のマシンに統合されています。そのマシンが、JENSEN Senking Universal P50-14 FlexRinseです。FlexRinseは、第1槽から最後の槽まで完全なバッチ分離した特殊な洗濯プロセスで、汚れの多い少ないに関係なく、ほぼすべての用途に適しています。予洗、本洗、すすぎの各ゾーンではスタンディングバス方式を採用しており、すべてのチャンバーが槽交換工程に対応しています。JENSENが開発したこの方式は、世界中で導入されています。
特許取得済みのQuickSoakオプションでは、第1槽に追加のシャワーを加え、リネンをできる限り水に浸して汚れを落としやすくするため、優れた洗濯結果を得ることができます。この作業では、様々な種類のリネンを処理できるだけでなく、消費を極めて低く抑えながら、最高の仕上がりと最高の生産性を達成できます。QuickSoakは作業燃料などを必要としないため、資源が無駄になることは全くありません。
特許取得済み新開発UVCleanシステムは、ダブルドラム領域で細菌の繁殖を自動的に防止し、化学薬品を使わずに衛生を保つことができます。このシステムは、メンテナンスがほぼ不要で、環境に配慮した処理方法で最高の衛生状態を実現します。
追加的に設置された大容量の貯蔵タンクEcoTanksにより、特に頻繁に色を変更するような場合に、プロセス水の分離を改善し、最大100%のプロセス水回収率を実現して、持続可能性に貢献しています。
多様性から生まれる成功への道
「今後も、当社では障がいのある人もない人も一緒に仕事ができる場所を提供していきたいと思っています。当社の従業員たちが誠心誠意を尽くして企業の成功に貢献してくれていることを嬉しく思うと同時に、彼ら全員に心から感謝したいと思います」と、ベルク社長は述べ、次のように続けます。「このプロジェクトでは、JENSENは多くのノウハウで当社の計画を促進し、最適なソリューションを提供してくれました。ヴェア氏も非常に支援してくださいました。」
ベルク氏は、設置と試運転に関する質問に対しても、非常に前向きな回答をしています。「現在統合されている連続洗濯機も、スムーズかつ迅速に設置されました。既に試運転も完了しています。」
JENSENセールスマネージャーのザシャ・ヴェア氏も、非常に意義のある共同作業について次のように語っています。「我々JENSENのメンバーはこの素晴らしいチームの一員であったことを非常に誇りに思っています。」すべてのオプションを搭載した新しいJENSEN連続洗濯機は、「多様性を大切にする」という目標を目指すリネンサプライヤーの全従業員を積極的にサポートしていくことになります。
マーティン・ベルク社長:「当社はJENSENあっての会社だと感じています。」
JENSEN工場でヴェヒタースバッハのチームに連続洗濯機Senking Universalのデモンストレーションを行うザシャ・ヴェア氏
予洗で追加のシャワーを加え、できる限りリネンを水に浸して、優れた洗濯結果を実現するQuickSoak